片・すぐお腹痛くなる。

まだ生きていたのか?!

一人ヘタ手芸部の活動2

 毎日帰宅してから少しずつ縫い進めていたパッチワークのオーディオカバーが完成したのです。ちょっと懐かしの、カントリー乙女チックな、おばあちゃんちの電話台に敷いてありそうな、野暮ったい感じを目指してまさにその通りになりました。当初の予定ではもっと幅の広い大きなフリルのコットンレースをつけるはずだったのですが、手芸屋さんで見てみたところ大きなコットンレースはメーターで800円もしたのです。このカバーには4メートル使ったので、レースの縁取りだけで3200円もかけることになってしまいます。仕方がないのでその半額の、一番小さいレースよりは少し大きいコットンレースを買い求めました。それでもレースだけで1600円もかかっているのだから贅沢なカバーなのです。とてもそうは見えないところが良いのです。裏地をつけてリバーシブルにしたのです。パッチワークの色合いが夏には重たい気がするので、季節によって裏っ返して使うつもりなのです。

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裏地はクリーム地に小花柄なのです

 私が最近手芸に凝るのは多分に「ソーイング・ビー」の影響があるのです。日本で言う「レシピの女王」のソーイング版のような趣旨の番組ですが、レシピの女王なんかよりずっと面白いのです。日本版第一弾から第四弾までずっと見ているので、審査員たちの独特の言い回しはすっかり頭に染みついています。ジーンズからリメイクスカートを作っているときは主にファーストシーズンの審査員メイが心の中に現れて、「ここはもっとギリギリを縫わなきゃ」とか「ステッチが歪んでいるわ…」とかあらゆるパターンのダメ出しをしてくれたものでした。今回はスカートほど難しくはなかったが故に脳内では妄想が炸裂し、縫っている間中こんな夢小説の導入が思いついたのでみなさんと共有します。

 ”私は服飾を勉強中の日本人、ミミ。もっと服飾のことを学ぶためにはるばるロンドンまで留学に来たんだけど……ルームメイトが男性なんて聞いてない!! しかもその相手は一流デザイナーのパ〇リック・グ〇ント!? ――あまりいい出来とは言えないな――パ〇リックのきびしいダメ出しに悔し涙を飲む日々……でも私、絶対にここでソーイングを極めてみせるんだから! 「あと何本ピンタックが残っているんだい? じゃあ僕はこっちのボタン付けをやってあげよう」 はじめは高慢で嫌味な奴だと思ってたパ〇リック、でも私が困っているときはいつもアドバイスや手助けをしてくれる……このごろ課題で褒められるのもパ〇リックのおかげなのかな……気づくとパ〇リックのことを考えている私。「素晴らしい出来だ。これなら僕も着るよ」「着てくれなきゃ困る……だってこれ、あなたのために作ったんだから」「喜んで着るよ」 あれ、なんだかいい雰囲気……? でもそこへメイが現れて!? ――私にも見せて……きれいに縫えているわ。柄合わせが完璧ね。それにモデルにぴったりフィットしている―― 私の留学生活、これからどうなっちゃうの!?”

 今度お給金が出たら、ギンガムチェックの生地を何色か買って、クッションカバーと枕カバーを作るつもりなのです。そういえば、オーディオカバーの裏地と一緒に、ギンガムチェックに白いハイビスカスプリントの生地を衝動買いしてしまったのです。それもピンクと水色の二色です。これを使って何かを作りたいと思うのですが、まだ何も思いつかないのです。何か作れたらまたお知らせします。