片・すぐお腹痛くなる。

まだ生きていたのか?!

I sometimes wish I'd never been born at all.

 今までにあったたくさんの楽しいことや嬉しいこと、そしてこれから享受するかもしれないいくつもの幸福、それらをすべて天秤にかけたとしても、結局はじめっから生まれてこなければよかったのに、と思うのです。それでも死なずにいるのは、ひたすらに死の間際の痛み苦しみがおっかないからなのです。痛くて苦しい思いをしてまで死にたくはないけれど、かと言って辛い思いをしてまで生きていたくもないのです。子供の頃に一番怖かったのは、夜眠ってそのまま一生目を覚まさないことよりも、死んでしまった後で、またいつの間にかこの世のどこかで私として目覚めて、一から人生を始めなければならないのではないかということでした。今ここにいる自分の人生がそうして始まったように。子供の頃の記憶は、とにかく人生への嫌悪感で満ちていて、わけのわからない意地悪な奴らと一緒にルールのわからないゲームの中に放り込まれて、わざと負け続けても一向にゲームオーバーにならない絶望だけを味わい続けていたのです。そしてそれは今でも続いているのだと思うのです。この人生をよりよいものにしたいだとか、いい暮らしをしたいだとか、幸せになりたいだとか、一切思えないのです。代わりに考えるのは、どこまでだったら生きるに堪えるだろうか、自分が生きるよりも死ぬ方がましだと感じる境界はどこだろうか、ということなのです。できるだけ楽をして生きていって、死の怖さよりも生きる辛さが上回った瞬間に死んでしまいたいのです。その境目がどこなのかを、今は考えているのです。