片・すぐお腹痛くなる。

まだ生きていたのか?!

日記21 ~お買い物報告とお部屋の話~

 突然ですがここ数日ずっと聴いているアルバムを紹介するのです。

 ウォッカ・コリンズの『Tokyo New York』なのです。中古のしかもレンタル落ちなのですが、自分がここまで入れ込むとは思いもしなかったので聴ければ何でも……と思って手を打ってしまったのです(安かったしね)。ウォッカ・コリンズは元テンプターズのドラマー大口広司PYGを抜けた後にアラン・メリルと結成したバンドで、私はテンプターズでそのドラミングの虜になった大口広司のキャリアを追っかけてるうちに辿り着いたのです。PYGを聴いていて、随分ドラムが上手になってるなあ、と思ったものの、テンプターズの頃の打ち急いでいるようなドラミングが好きだった私は少しもったいないような気がしていたのですが、ウォッカ・コリンズを聴いてみて、やっぱり彼のドラミングが好きだと再認識したのです。全ての音が冴えわたっていて、フィルの入らない8ビートが続くような部分が却ってすごく良いのです。もちろんフィルもシンプルなのに超かっこいい。録音とチューニングが良くてドラムがよく聞こえるのもいいのです。PYGはなんだか全体的に音がこもっててギターとボーカルがすごく前に出ていてドラムはずっと奥に引っ込んでるように聞こえるのです。まあ、ドラムが前面に出ているバンドの方がめずらしいわけなのですが。とにかくウォッカ・コリンズの、特にこの『Tokyo New York』というアルバムが気に入って、比喩でなくもう一週間かそこらこれ一枚きりしか聴いていないのです。全曲かっこいいのでおすすめなのです。

 GSのレコードも変わらず集めているのです。ウォッカ・コリンズに入れ込む前に買ったビーバーズの「君なき世界」なんかすごく良かったですね。両面良かった。60年代の音楽に触れているうちに、ファッションやインテリアも60年代のものが気になるようになってきたのです。特にスペースエイジなインテリアに惹かれていて、今一番欲しいものはラバライトなのです。正直なところ、ラバライトは90年代に流行っていたようなイメージの方が強く、実際私が子供の頃は地元のアメリカン雑貨なんかが充実している文房具屋(そういう不思議な場所があったのです。最近閉店してしまいました)で売っているのを見かけたような気がするのですが、いつの間にか全く見かけなくなったのです。私の中では60年代も90年代も同じくらい好きな時代なので、どちらにせよ欲しいのです。でも、調べるうちに土台と固定されていないから地震に弱いようなことを知って躊躇しているのです。高いしね。

 そんなこんなで躊躇している間にスペースエイジ全く関係ない昭和レトロな家具をリサイクルショップで入手しました。緑色の、おばあちゃん家にあるでお馴染みのタンスと、赤いフレームの姿見です。バスドラムの練習用パッドが500円というげっきゃすな値で売られていたのでそれも買って帰ったら、姿見の脚とシンデレラフィットしました。

 余談ですが私は一時インテリアに赤色を多用することに執心しており、おかげで部屋には赤色のアイテムがたくさんあるのです。ペンキで真っ赤に塗った学校の椅子だとか(神社でやってた蚤の市で入手しました)、赤いロースツールだとか(いにしえのヴィレッジ・ヴァンガードで入手しました)、赤いカゴ状の書類入れとか、赤いトレイなんかがそこらに点在しているのです。姿見を導入したことによって今回また一つ部屋に赤いアイテムが増えてしまいました。タンスの上の飾り物は自室にあるレトロに見えそうなものを掻き集めてとりあえず置いたのですが、今までレトロとはちょっと違うインテリアを志向していたので悪戦しとるのです。テルモスの猫ちゃんの魔法瓶とかダイソーで700円で買ったブルートゥーススピーカーとかをやっつけで置いているのです。脚付きのレトロなグラスはリサイクルショップで購入しました。

 ちなみに私が今まで志向してきたインテリアはこんな感じなのです。

 実家にあるでお馴染みの籐のチェスト(私はわざわざリサイクルショップで買ったのです)の上に、20年前くらいに母が拵えたパッチワークの敷物をして、その上を雑多で細々した乙女チックなオブジェクトが埋め尽くしているのです。自我に目覚め始めたゼロ年代の女児をイメージして、実家感とキッチュさと少女趣味が珍妙なタペストリーを織り上げているのです。陶器の小物入れや牛の置物や刺繍の小物入れは多分中学生~高校生くらいまでの間に入手したものだと思われるのです。電球型のライトはいにしえのヴィレッジ・ヴァンガードで購入しました。前述のロースツールもそうなのですが、その昔、私にとってヴィレッジ・ヴァンガードと言えば、ちょっと尖ったインテリア雑貨を買う店だったのです。おしゃれな電源タップとか、天板の真ん中にガラスが填っていて小物がディスプレイできる折り畳みテーブルとか、布団カバーのセットとか、カーテン用のピンチとか、トランプモチーフの壁掛け時計とか、中学生時代の私の部屋を構成するほとんどのものがヴィレッジ・ヴァンガードで賄われていたのです。それが今や私の地元のヴィレッジ・ヴァンガードは(何店とは言いませんが)どこにでも売っているキャラクターグッズを漫然と置いているだけの店に成り果ててしまいました。哀しいことですが、時代のニーズがインテリアから可愛いキャラクターグッズに移っているのかもしれませんし、単に私が老いてヴィレッジ・ヴァンガードとチューニングが合わなくなってしまったからそう感じるだけなのかもしれません。
 ドクロ柄のピンクグリッターの鏡やスマイリーくんの鏡は、意外や最近購入したものなのです。どことなくゼロ年代のかほりがして気に入っているのです。Tyのぬいぐるみとも相性が良いのです。この辺がともすると乙女チックに寄り過ぎるところを上手くセーブするかと思いきや、むしろ全体に漂うMESSYな雰囲気の所以となっているのです。
 中央に飾っているポストカードは、私が今現在活動しているバンドの中で一番好きなSkating Pollyというバンドから届いたバレンタインカードなのです。超かわいいから飾っているのです。Skating Pollyは連れ子姉妹のKelliとPeytonが組んだバンドで、曲によってリードボーカルも担当楽器もスイッチする私の好きなタイプのバンドなのです。現在はKelliの兄のKurtisが加入して、主に彼がドラムを叩いているのです。Skating Pollyの楽曲はあっぷるむーじっくでも聴けるし、YouTubeでミュージックビデオも見られるし、"The Make It All Show"は日本盤も出ているので、みんな聴いてほしいのです。私が一番好きなアルバムは"The Big Fit"なのです。小編成なのに音が重くて最高なのです。スネアのチューニングも私の好きな感じです。